風評被害
今日は、9・11テロ事件が10年目を迎え、ツインタワーに旅客機が激突し、まるで映画でも見ている様な感覚の映像を思い出しました。これで、アルカイダ掃討作戦やイラク戦争などにより、アメリカの経済やパワーが減速して世界秩序が大きく変わった10年間でもありましたね。
そして、3・11東日本大震災から6ケ月が過ぎ、まだまだ復興・再生が進まない状況に被災者は苛立ちを覚える状況ですね。そのような中で鉢呂経済産業省が福島第一原発の周辺市町村のことを「死の町」発言は、被害者の方々の心情を逆なでするいかにも軽率な発言です。挙句に「放射線をうつす」発言で辞任しました。
経済産業省という原発の所管大臣として情けない感覚です。
辞任と言えば、3年前の中山元国土交通大臣の日教組批判で辞任したのを思い出します。県民は、早期整備を望む東九州道路や九州横断道路などの整備が進む事を期待していた矢先の出来事で、当時は非常に失望してがっかりでした。
そして、もうひとつ思い出すのは昨年の口蹄疫被害です。宮崎県民や県産物があれだけ被害をこうむったことを皆さん思い出して見てください。県外で宮崎ナンバーを見て避けられ、スポーツイベントの参加拒否などいろいろな事の風評被害が起きました。今回も、福島県食材製品を販売して福島を元気つけようと福岡で計画した結果、放射能を持ち込むなと言う事で反対メールが届いたそうです。
それで、イベント中止だそうです。一部の反対で中止されましたが、福島県を応援する多くのボランティアが居ます。今回のイベントも賛成派の多くの応援者がメールを送ればイベント開催が出来たのでしょうか。私はそうではないと思います。大前提として口蹄疫や放射能が人体に影響がない事が証明されていて安全が確かめられた上でのイベント開催なのに、今の日本人は「過ぎたるは及ばざるが如し」で、あまりにも過敏になりすぎていて、怖い側面があるように思います。過敏になると言うことは、出される情報が信用できない事もあるのかもしれませんけどね。しかし、風評被害何とかならないでしょうか。
平成23年9月11日 十屋 幸平