~ メディアの有責性 ~
宮崎市選挙区より当選させて頂きました、清山知憲と申します。社会保障政策に対する考えや政治理念の面から、自由民主党会派の一員として議員活動を行っていく決意を致しました。若輩者ですが、何卒宜しくお願い申し上げます。
さて、医師から県議会議員という政治のフィールドへ身を移しますと、選挙前からメディアに扱われることが多くなりました。ブログやツイッターといったミドルメディアの興隆はありますが、そうした新メディアではなく新聞やテレビが唯一の情報源である有権者の方々は依然として多数にのぼり、既存メディアの影響力は非常に大きいと思います。
そうした背景の中、私の自民党会派入りについては他の新人議員と一緒に地元新聞紙の論評で揶揄され、真実とは程遠い事情を誤って伝えられておりました。
私は正式に会派入りの理由を記者発表し、ブログ上でも公開し、支援者の方々にはできる限り説明を尽くしましたが、新聞上のコラムしかご覧になっていない有権者の方からは誤解を含めた厳しい批判の御言葉を頂くこともあり、非常に忸怩たる思いをもっております。特に匿名で住所不明の方に対しては、強力な広報手段のない政治家は無力でございます。
合理的な根拠も無しに「無所属」を良しとし、ひとりひとりの政治家の政治信条を無視した論評は、建設的な批判というよりも有権者の政治リテラシー(理解力)を低下させるだけではないかと危惧しております。
現在の政治状況、投票率の低下といった諸課題に関して、メディアも決して無謬ではなく、政治家や県民と同様に深くコミットしてきたのだという事実をメディアは真摯に自覚する必要があるのではないか、そうならなければ、民主主義政治の成熟は成し得ないと強く確信しております。
もちろん、我々県議会議員もこの困難な時代にあって県政の諸課題に全力で向き合い、常に自身の政治姿勢を顧みる謙虚な姿勢を忘れてはならないと思います。今回の件を他山の石として自戒してまいりたいと考えておりますので、なにとぞ皆様方のご指導ご鞭撻のほどを宜しくお願い申し上げます。
第9回